今回は蘇州の水路山塘街(shāntángjiē)について紹介させて頂きます。
山塘街は昔ながらの水路と街並みが残る道で2014年に「京杭大運河」の一部として世界遺産に登録されました。京杭大運河は610年に完成した北京と杭州2500kmを結ぶ運河で、現在でも経済の大動脈として利用されている様です。山塘街はもともとは1000年以上前の唐の時代に開かれた街で「姑蘇第一名街」と呼ばれ、明清代に入ると、重要な物資運搬路として栄えたそうです。
■概要
場所:姑蘇区山塘街
アクセス:地下鉄2号線「山塘街」下車3番出口をでて徒歩3分
山塘橋と望山橋の間の約3.5kmの道
■山塘街の街並み
私は自転車で南側からきたので上記二つの門をくぐって来ました
二つ目の門をくぐった後すぐ右の小道に入ると上記の立派な塔と運河が開けた場所に出ます。この運河が北京や杭州とつながっており、2500kmあるようで中国の壮大さが感じられます。蘇州の運河はほとんど水の流れがなく、水面が波打っていないので、水に映る建物も綺麗です。
塔を過ぎて少しすると山塘街の入り口です。以前に来た時は上記のゲートはありませんでした。
コロナの影響で体温測定と、スマートフォンで過去2週間に行った場所がコロナの感染地域ではないかが見られるアプリを確認するゲートが出来ていました。現在の中国では地下鉄や新幹線の駅、また大きな建物に入る場合等にこの二つの確認があり、中国のコロナ対策は本当に進んでいると思います。日本ではプライバシーの問題があると思いますが、コロナの拡大を防ぐためにこのような管理をしたほうがいいと思っています。
入り口の左側には「中国大運河遺産点」と書かれた石碑がありました。
山塘街の街並みです。今回は午前中に行ったので人が少ないです。もしかするとコロナの影響もあるのかもしれません。以前に土曜日の昼に行った時はとても混んでいました。この白い壁と赤提灯が中国らしいですね。お土産物屋さんや蘇州特産のシルク、刺繍のお店が並びます。
上の写真は体温検査しなくても入れる北側の部分で、この周辺は地元の人の買い物の場所といった感じでした。果物屋さん、服屋さん、肉屋さん等が並んでいます。値段もみかんが500gで4元前後(60円前後)と日本と比較すると激安です。上海蟹も結構大きなものでも25元(約375円)でした。中国語が話せれば買って帰りたかったものです。
■運河の写真
やはり蘇州といえば運河と柳ですね。建物も風情があって最高です。
この写真の部分が一番賑わってる部分で左側にはお酒が飲めるバーが何店かあります(この写真は午前中撮影なので人が少ないです)。一昨年に一度来たことがあり、亡くなってしまった一人の親友とお酒を飲みながら会社の口をこぼしました。いい思い出です。
■お店紹介
Dairy QueenやKFCといった欧米系のお店も町に溶け込む様な建物の色になっています。まだ午前中だったせいかお店はそんなに混在していませんでした。
蘇州名物のシルクのお店です。このお店の他にも山塘街に10店弱ありました。以前にいった平江路にも沢山ありました。日本に帰る時にはお土産で買おうと思います。
肉の煮物?の専門店です。中国にはこういった鶏、牛、豚だけでなく、羊、鴨、アヒルの肉を辛く煮付けたお店がどこに行ってもあり、常に混雑しています。このお店も山塘街がまだ空いているのにとても混雑していました。中国の方は本当にこの辛く煮込んだ肉が好きな人が多いですね。
肉饅等のまんじゅうと蒸しパンのお店です。大きい肉饅が4元(約60円)、蒸しパンが3.5元(約55円)とこちらも日本に比べると安いです。中国はこういった中華料理の食べ物は本当に安くて最高です。中華好きにはたまりません。
120(か130)個のソフトが入ったファミコンみたいなもの?がありました。久々にファミコンをゆっくり遊びたくなりました。帰任したらミニファミコン買います。
■蘇州商会博物館
蘇州商会の博物館がありました。無料で入館でき、商会の歴史、関連人物等の資料が展示してありました。もちろん中国語でしか説明がないので、私には全くわかりませんでしたが。。
■路地裏
蘇州のこういった昔ながらの街並みが残っている観光地では、狭い路地に入るとほとんど人がおらず、とても良い雰囲気となっています。山塘街もなかなかですが以前にいった平江路の路地裏は古き中国の雰囲気が満載でした。ぜひ皆様も蘇州に旅行に来たら狭い路地に入ってみることをお勧めします。
この壁にある丸い通り道(門)は中国の古い街の観光地でよく見かけますが、中国独特のものなのでしょうか?日本にも昔はあったんですかね。
以上で山塘街の紹介を終わります。蘇州の運河を思う存分堪能できました。皆様も機会があればぜひ観光することをお勧めします。
私は日本でこういった場所があまり思い浮かびません。日本は島国のため基本的に海が近いので、内陸に船を通せる様な水路を作る必要がなかったのでしょうか?
それではまたお会いしましょう。
蘇州は近代的なビルのすぐそばにこういった古い街並みが見られる場所が沢山あります。
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