今回は以前に旅行した福建省の田舎の風景をご紹介させて頂きます。
福建省は日本でもサントリーの烏龍茶の茶葉の産地として有名ですね。2018年に社員旅行で福建省に旅行に行き、宿泊した山の中ののホテルの近くに中国の昔ながらの非常に良い雰囲気の集落と、観光名所となっている綺麗な渓流があったのでご紹介させて頂きます。
場所は新幹線の福州駅からバスで2時間程度のところでした。
■集落
ホテルからお店も家も何も無い山道を30分程度歩いたところにあった集落で、小さな池を囲む様に家が約30軒くらい密集して建てられていました。どの家もかなり古い建物で非常に良い雰囲気でした。
上記の写真の池?を中心に家が建てられており、池の水で洗濯や野菜を洗っている住人の方々がいらっしゃいました。アヒルも何羽か水浴びをしていました。散策中に鶏も放し飼いで何匹か見かけました。盗まれないんですかね。
集落の中はアスファルトの道は無く、上記の様な土や石の道でした。幅も車が通れる広さではありません。
家はかなり古く、また質素な作りとなっていました。もし住むのであれば防寒対策が必要そうです。私は定年退職後には日本の田舎で古民家に住みたいと思っていますので、とても参考なりました。
聞いた話だと、こういった中国の田舎の家は新築を職人さんに頼むと200万円以内で建てられるそうです。そう思うと日本の住宅は土地抜きで安くても1000万円程度で少し高い気がします。材料か地震対策、または品質の問題でしょうか?将来の不動産購入に備えて家の構造についても少し勉強しようと思います。
こちらはこの集落の中で、一際大きな家でした。趣があります。夜は少し怖そうですが。。
集落を高台から見ると所々にソーラーパネルが設置されています。電灯用でしょうか。蘇州でも電灯の電力をソーラーパネルで賄っているものが結構あり、最近の中国の環境への配慮が伺えます。明らかに集落の雰囲気を壊してしまっており少々もったいないですが。。。
1.5時間くらい散策して集落の方を4人ほど見かけました。この集落の家の数からすると人が少ない気がします。やはり日本と同じで田舎の過疎化が進んでいるのでしょうか。中国人口の約半分は月収15000円程度らしく、こういった田舎暮らしの方々はあまり稼げず、若い人は都会に行ってしまうのかもしれません。日本もそうですがインターネットが更に普及し田舎でも都会と同様の仕事が出来る様になり、こういった雰囲気の良い場所が過疎化しない様になるといいですね。
■渓流散策
村から更に少しいくと渓流の横をハイキングできる観光名所がありました。私は蘇州ではこういった場所を知らず、自然が好きなのでかなり癒されました。水の透明度も高く、見た目は日本の渓流と変わりありません。
渓谷の入り口。有料ですが、渓流の横に整備された道があり、途中に休憩できる建物もあるのでお勧めです。
川幅の狭いところから広いところまでありました。道が整備されているので歩き易く、2時間くらいのコースでいい運動になりました。また川の中にはハヤ?のような10cm程度の魚がたくさん泳いでおりました。その魚を素揚げにして販売している店があり、食べましたが非常に美味しかったです。
■サントリー烏龍茶
余談ですが、サントリー烏龍茶は中国でも普通に売っております。ファミリーマートで4.8元(日本円約77元)で日本より安価ですが味は同じで良く購入しています。皆様も中国に来た際にぜひどうぞ。(中国のペットボトルのお茶は砂糖が入っているものが多く重宝します)
またどうでもいい情報ですが日本で販売されているサントリー烏龍茶は茶葉は中国福建省産ですが国産と記載してあります。サントリーのHPを確認すると、日本の法律「景表法」に基づき製造した場所を記載しているとのことですが、若干ややこしいですね笑。
左がサントリー烏龍茶、右はKIRINのFIREです。どちらも中国で製造されていますが、味はほぼ日本と一緒なので私は中国駐在で重宝しています。
以上です。私はこういった田舎の風景が大好きなのですが、皆様はいかがでしたでしょうか?今はコロナの影響で中国内でも不要の移動は推奨されていませんが、コロナが治ったら自転車でこういった自然が残っている田舎を探してみたいと思います。それではまたお会いしましょう。
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