今回は上海で毎年行われる上海モーターショーに行ってきましたのでご紹介させて頂きます。
日本は2021年の東京モーターショーモーの中止が発表されましたが、中国上海では今年も上海モーターショーが開催されました。私は日曜日に行ってみましたが、非常に混雑していました。
私が今回行って特徴的だと感じた点は下記となります。
・出店されている自動車ブランドのうち約20%はEVのみのブランド、またそれ以外のブランドでも半数以上はEVの車種を揃えており、本格的に中国市場でガソリンからEVへ移行が始まってきた。
・トヨタのクラウンがクラウンクルーガーという名前のSUVとなり発表された。
(セダンのクラウン好きだったので残念です)
・中国ブランドの自動車のデザインが、内外装で日系、欧米系ブランドと同等レベルになってきている。
・以前の上海モーターショーに比べて中国ブランドの客数が増え、日系が少なくなっているように思われる。
欧米系は変化無しで客数多いです。
上記はあくまで私の所感です。それでは詳細を紹介させて頂きます。
■中国系ブランド
新興EVメーカーや大手自動車メーカーのEV専用ブランドが10ブランド程度ありました。またどのブランドも比較的若者をターゲットにしたブースが多かった様に感じます。
GeelyとVOLVOの共同出資の高級ブランド「LYNK&CO」のブース。非常に混雑していました。高級車ですが若者向けの車となっており、ブースも若者向け。現在の日本と違い中国の若い人は車がステータスは変わらず。自動車業界に携わる私としては羨ましい限りでなんか日本の若者にも車に興味を持ってもらいたいものです。
LYNK&CO 03+。ガソリン車。外観は斬新でかっこいいです。ヘッドランプが二段になっている様なフロントマスクでLYNK&COの全車種のFrontはこのデザインとなっておりいます。街中でも良く見かけます。最初は若干の違和感がありましたが、慣れると逆に良くなってきました。
電気自動車メーカー「小鵬(XPENG)」の「P7」。EVのセダンです。FronとRearのランプが細長く特徴的。街中でも最近増えてきました。小鵬はアメリカでも株式上場しており、これから伸びると予想されているEVメーカーの一つです。
中国のテスラと言われている電気自動車メーカーNIOのブース。大変混在していました。こちらもアメリカで上場しています。
NIOの主力車種「ES8」の次期モデル。大型SUVのEV車で現行車を街中でよく見かけます。
補足ですが上海モーターショーは東京モーターショーとことなり、販売も兼ねておりメーカーの方がよくセールスしてきます。なんでもディーラーで買うより若干安く買える場合もあるようです。
中国の第一汽車の高級ブランド「紅旗」のセダン。若干見た目が怖い感じですが高級感とカッコ良さをうまく両立させています。
新興EVメーカーの車。今はなきビートルを彷彿とさせるデザインで可愛らしく、日本でも発売されれば売れそうですね。
五菱の小さめのEV車。5km以内の買い物であれば十分これで事足りそうです。見た目もかわいらしく、オープンなのがいいですね。
上海汽車系のEVブランドのセダン。正直デザインは日本車よりいい様な気がいます。少し見づらいですが、すぐ上の写真の天井のモニターに写っている様に周りの状況を高性能のセンサーで感知しているようです。
■日系ブランド
TOYOTAのブース。日系ブランドでは一番混雑していたと思われます。ブースの作りは清潔で真面目なイメージのものでした。
SUVに生まれ変わったクラウン「クラウン クルーガー」です。SUVになっても内装は豪華な仕様でした。大きさはハイランダーと同レベルでぜひ発売された後に試乗してみたいものです。
クラウンクルーガーの横にあったbz4XというEVのコンセプトカー。こちらは若者向けでしょうか。
日産の新型XTRAIL。中国では現行XTRAILをよく見かけます。新型は高級感がUPしたように感じました。
■欧米系
テスラのブースです。非常に混雑しており中国での人気が伺えます。
ベントレーのSUV。お金があれば乗ってみたいものです。(一生無理だとおもいますが。)
JEEPのブースです。中国では日本に比べてJEEPをよく見かけます。道路の舗装が悪いせいでしょうか。それともデザインでしょうか。私は見た目が大好きです。
ベンツのGクラスです。ベンツ、AUDI、BMWは例年と変わらず非常に混雑していました。ブースも日本と中国のいいとこ取りといった感じで高級感の中に遊び心があります。
■韓国系
タイガーウッズが事故を起こした時に乗っていたヒュンダイの高級ブランド「ジェネシス」のGV80。10個以上のエアバックが付いているそうで大事故だったもののタイガーウッズは下半身を骨折しただけで命には別状なかったとのこと。
■その他
上海汽車のブースにあったキャンピングカー。なんと二階建てになります。価格は一億円以上とのことです。住みたいです。。。
自動車バッテリーメーカーのブースで日本のTVに紹介されたことを紹介していました。内容はEV車でバッテリーが無くなった時に充電するのでは無く、充電済みのバッテリーに交換し充電時間が長いデメリットを解消するといったものです。確かにそれができれば日本でもEVが普及するかもしれません。バッテリーの共通化等で色々課題がありそうですが。
戦車のようなFORD Fシリーズを改造したキャンピングカー。自分の車の後ろを走っていたら煽られていなくても怖くて道を譲ってしまいそうです。
ベンツのトラックを改造したキャンピングガー。バイオハザードの世界でもこれに乗っていれば生き残れそうです。一体いくらするのでしょうか。ミサイルが飛んできても守ってくれそうです。
どこかのブースのイベント時にいらっしゃったコスプレイヤーの皆様。
GACのブースのイベント時にいらっしゃったモデルの皆様。
GACのブースにあった、人が乗れるドローン。
EVブランドのブースにあった運転席の無い自動運転と思われるコンセプトカー。
この上の二つの様な乗り物が実際に市場に投入されたら、自動車業界のみならず運送業界や果ては鉄道等のインフラまで本当に激変してしまうと思います。どちらにしても人類の生活はより便利な方向になると思いますので技術者の皆様に頑張って欲しいものです。
子供の頃に見たドラえもんやナイトライダーの世界ですね。
今回は以上となります。それではまたお会いしましょう。
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